嘘つきな鬼
あ、どおもダンナです。
唐突ですが、オレ、
現場監督してます。
5月から外科クリニック作り始めました。
新しいの作ったら、古いの壊します。
先に自転車置き場は撤去しました。
それを踏まえて今回のお話です。
先週、後輩と建物の位置出しの作業をしていた時のことです。
現場の目の前には小学校があって
昼間は用心の為に門が閉じてるんですが、
ちょうど下校時間だったらしく
小学生達が門が開くのを今か今かと待っていました。
そんな子達のひとりが門越しにオレに声を掛けてきました。
「ねえっ!ねえっ!」
「ん?」
「何してるの?!」
元気いっぱいだな。
「建物の位置を出してるんだよ。」
「何ができるの?!」
「お医者さんだよ。」
「へぇ~、そうなんだぁ!」
うなずくのも元気だな。
こっちも元気にいくか。
「新しく建て直すんだよ!」
「じゃあ古いのどうなるの?!」
「飛んでくんだよ!」
「ええーっ!!」
両手でジェスチャーまじりに
「こおやって、ゴゴゴゴゴォォォォって!」
「ウソだぁっ!」
「ホントだぁっ!」
お、嘘ってわかるのか。
「ホントだぞ!ゆっくりだけどな!」
そしたらその子が自転車置き場がなくなってることに気付いた。
「あれっ?!自転車置き場がなくなってるぅ!」
「先に飛んでったんだよ!」
「ウソだねぇ!絶対ウソだぁ!」
「ホントだねぇ!」
そんな会話をしてたら女の先生が門を開けにきた。
仕事の手をとめてるのを見てその子をひっぱりながら
「こらっ、お仕事のジャマしちゃだめでしょお。どおもすみません。」
「いえいえそんなことないですよ。」
「だってあの人が古い建物が飛んでくっていうんだもん!!」
オレは冷静に
「飛んでいくわけないよ。大きな機械で壊すんだよ。」
「あぁーっ!えぇーっ!」
その子は先生に引っ張られていってしまった。
さてと、仕事を続けるか。
そんなやりとりを見ていた後輩が笑いながら一言
「鬼ですね。」






















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